
下仁田ねぎの葉先にコカマキリが串刺しになっているのは、モズのはやにえ(早贄)。
虫など食料が乏しくなる冬に備えたモズの保存食というわけです。
さて、下仁田ねぎも、昔から(たぶん江戸時代くらいから)冬場の保存食です。
●当農園・下仁田ねぎの保存方法ページ
https://www.shimonitafarm.jp/storage/?v=beca31cd083a
収穫したら、土付きのまま北向きの玄関口、勝手口などの軒下や、樫など常緑樹の木の下等、日陰の風通しの良い所に縄で縛って立てかけて、冬の間じゅう大事に食べられていました。
本場・下仁田ねぎが、根付き・土付き・枯れ葉付きなのは、乾燥がゆっくり進む、長期保存のためです。
根を切る、むきネギにする、余分な葉をむしる、日当たりの良い場所に置く等は、すべて乾燥が早く進みます。
(土に埋めたり、湿気の多い場所だと、味が変わったり腐ったりします)
もっとも、近年は、たとえば、枯れ葉付き送る→何日もほったらかしてあったようなネギが送られてきた! と苦情を言われる(実際、過去にあった)ので、余分な葉は落とし、根も短く切り、土もすこしだけ・・・。
昔ながらのマナーは、スーパーマーケット野菜しか知らない人間にとって、クレーム対象になるのです。
せっかく一年以上かけて作った下仁田ねぎを、食べきれないとか、急いでたべなきゃとか思われるのは、なんだかなあ・・と思ったりするのです。
※ミツバチも刺さっています↓

【 以前の姉妹記事】2024年1月6日『モズのはやにえ(早贄)』
https://www.shimonitafarm.jp/blog/2024/01/06-07132443/?v=beca31cd083a
↓下記画像は、今年、見つけたモズのはやにえ(早贄)画像いろいろ。※モズにとってはご馳走いろいろ。


