
ことしは雨が極端に少なく高温乾燥が続いたから、萎縮病(葉っぱが天然パーマのようにデコボコ波打つ。アブラムシに媒介されて感染)が多い。

萎縮病の知識はあまりなかったから、実証圃場の経過視察のとき、県の農業指導センターの先生に、せっかくだし、ついでに聞いてみた。
食べられますか?
ええ。食味は変わりません。

ということで、葉っぱのちぢれの特にひどいのを選りぬいて、鍋に入れて食べた。
買ってあった鍋の素(麻婆鍋)に、大量のハクサイとともに画像ザル上の萎縮病ネギを全部入れてしまったせいか、辛いだけの大味の鍋になってしまい、食レポするほどの感想がない。しいていえば、自家栽培ハクサイよりは甘かったが、味の余韻が薄かった。
なので、あくる日、畑でなかなかの天パー具合のネギが出てきたので、味をみるため家に置いてあった普通の下仁田ねぎと味比べしてみた。
適度に切って、ゴマ油をしいたフライパンで、コロコロ転がしながら塩コショウ。
まずは天パー(萎縮病)のを食べ、つぎに10日前くらいの通常の下仁田ねぎ。
後から食した通常の下仁田ねぎの方が甘く、先の天パー(萎縮病)下仁田ねぎの方が甘みがいまひとつだったけれど、掘りたてだった、ということが理由かな。
※たとえば、シロウトの人は ”掘りたてがいいわ、新鮮なのをちょうだい” とか言うが、掘りたてはみずみずしくはあるけれど、その分、甘さや味の深みが足りない。
玉ネギや林檎のように、日にちが経つことで余分な水分がとび、甘みが増し、柔らかくなる。

自分の舌で検証した結果、”天パー(萎縮病)の下仁田ねぎ、食味は変わらない”、は、ほぼその通りだった。
天パー(萎縮病)下仁田ねぎを大量に入れた鍋も、翌日、煮込まれてクタクタになったネギを食べたら、しっかりおいしくなっていた。
ブログ用・食レポの感想が済み、ボーっと食べていたら、煮込まれて麻婆色に染まったハクサイの葉の芯(白い部分)が、ワンタンの皮に見えた。
前の日の晩から3度目の麻婆鍋ということもあって、飽きたハクサイをワンタン気分でズルッと食べたら、鼻がむずがゆくなった、
むずがゆさを吹き飛ばすように鼻をかんだら、ティッシュのなかに異物が・・・。
鼻からひき肉が出てきた・・・。
えぇぇぇ・・・。