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半分ぬけ殻と固定電話とお出かけ前

たとえば、ことし7月の参議院選挙のときのこと。
一日の労働(夏の植え替え作業)を終え、家でグッタリしながら、PCの YouTube で音楽を流しつつ、だらだらネットニュースを見ていた。
突然、音楽が途切れ、広告に切り替わって聞こえてきたのは、歯切れのわるい、低く、ぶつぶつ言っているような口調で、「真っ裸・・・」
「え? 真っ裸?・・」
すぐに、ウインドウを YouTube に切り替えたら、PC画面に自民党の前総理の暗い表情が写っていた。(自民党の参院選前のCMが流れていた)
「物価高」が「真っ裸」に聞こえるほど、疲れていた――。

こんな具合に、年がら年中、疲れていて、家では”半分ぬけ殻状態”になっていることも多い。

そんな、半年前くらいの、半分ぬけ殻状態のときに、固定電話が鳴った。
あわてて出たら、東京電力のなんちゃらというウサン臭いやつだったが、契約の変更で夜間の電気代が安くなる、お知らせを送っておりますが、ご覧になってないですか、みたいなことを言われて、あっ!となった。
というのも、届いた郵便物を開けるのを忘れていて、あとあと気づいて開けたら期限が切れていた、というようなことが立て続けにあって、あ~またやってしまったか・・、と思ったのだ。(とくに農繁期は、死に物狂いというか夢中でやっているので、日にちとか仕事以外のことなどコロッと忘れてしまう)
だから、その時も、自分のミス(落ち度)に気持ちが向いていて、電話相手への警戒心が薄らいでいた。
気づいたら、「では、一旦電話を切らさせていただいて、30分後くらいに担当の者からお客様宅に伺う日時の電話が入りますので、よろしくお願いいたします」という具合になってしまった。
電話を切ってから、なにをやっているんだ、おれは・・・、自分が情けなくなり、しばらく後味が悪かった。
もちろん、30分後の電話には、出なかった。
これ以降、かかってくる電話は、100パー迷惑詐欺電話になった。

自宅の固定電話は、そういうことで、”キホン、出ず”、留守番電話にメッセージを入れた人のみ対応することに。

10月も下旬になると、味だの旬よりも早くカネになりゃぁいいっていう人が、下仁田ネギを収穫・出荷し始める。
味だの旬を知らない人が、目新しさで、味のうすいスジっぽい下仁田ネギを買い求める。
当農園にも、下仁田ねぎの販売の問い合わせ電話が来はじめるのが10月下旬なのだ。
なので、留守番電話を待たずに受話器をとることもある。

で、先日、夕方に電話が鳴った。
なんとなく、下仁田ねぎの匂いを感じて、電話に出た。
迷惑詐欺電話ではなく、当農園の古い下仁田ねぎのお客さん(葱を通して知り合った人)だった。
元気なの? いやね、ブログをぜんぜん更新してないからさぁ。どうしたのかなって思って。
なんとかやってます、作業日誌系をあげてますよ!
うん、そうなんだけどさぁ、そっちじゃなくて、アート関連の旅行みたいなやつとか。

・下仁田ねぎブログは仕事だから、がんばってアップしているが、プライベートな旅行や食べ歩き記事は、需要があるのかわからないから、仕事ブログとちがって、がんばって書かないというか、余力がないと書けない。
・ことしも下仁田ねぎ栽培がたいへんで、ゆっくり旅行も行っていられない。
・いったん、夏疲れなどでブログを書かなくなると、気持ちとか頭が途切れてしまい、途端に書けなくなる。

ーーなどが書けてない理由だけど、先月、東京に行ったことでもがんばって書くとする。

上京は、観光やショッピングというより、下仁田ねぎの収穫・出荷シーズン前に、4か月くらい伸び放題だった髪(テッペンが薄くなっているが)を短くカット(散髪)しておくため。(20代のころからカットしてもらっている友人が恵比寿で美容室をしている→HAIR simple)

さて、旅行といえば、カミさんは、出かける前の支度がまったく遅い。
2~3時間タラタラ時間がかかるから、いつもケンカになる。
だから旅行の日の朝は、いかにグズグズなカミさんにイラつかず、出発時間までゆったりとした気持ちでいられるかがキーとなる。
が、冬のあいだは逆に、わたしの方がカミさんから責められることが多くなる。
カミさんの支度を待っている間、イライラしないため、PCで音楽を聴きながら、円筒形の電気ストーブを抱えるようにして暖をとっている。
出発予定時間ギリギリもしくは遅れてカミさんが「おまたせ」 ⇒ 「まったく、毎回毎回・・・」うんざりしながら玄関を出て車に ⇒ 出発してからしばらくして、「あれえ、ストーブ消してきたかなぁ・・・」心配になる ⇒ 「まったくもう・・・あたしに文句言う前にちゃんと確認しといてよぉ!」カミさんに責められる ⇒ 確認のため戻ることになる。

今回も、上京する二日前くらいから、明け方一気に冷え込むようになり、円筒形の電気ストーブを付けるようになっていた。
車で聴くCDの選択を済ませ、着替えや常用薬、アイフォンの電源コード、カミさんのポーチ(自分のバッグに入りきらない分)などを入れたリュックを玄関に置き、準備万端でカミさんを待つばかり。
「おまたせ」
出かける前は、ストーブの電源のオフ確認はもちろん、コンセントも抜いて、しっかり確認後、東京へ向け、車に乗りこんだ。
練馬インター近くになって、あれえ、アタシのポーチの入ったリュックは?
後部座席にあるだろ?
え? ないよ!
玄関に用意したまま忘れてきた・・・。

2日間着たきりスズメだったり、アイフォンのアダプタコードを予定外に買うことになったりしたが、東京で ”手ぶら” は ひさしぶりに都民に戻ったようで、そういう意味ではわるくはなかった。

画像1枚目は、中之条ビエンナーレ2025で撮った、作品の一部にかかれたイラスト。2枚目は、中之条ビエンナーレ2023のとき、撮ったもの。

3枚目(お茶の水ニコライ堂)4枚目(銀座SIX)は、以前、上京したときに撮ったもの。今回は、バッテリー節約もあり、一枚も撮ってない。

がんばって書きだしたら、2日かかってしまい、とってもくたびれた・・。

カテゴリー: 低頓の下仁田暮らし

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